
両親を亡くし、厳しい祖父『吾作』、病弱な祖母『ウメ』と暮らす心やさしい少年『かん助』。吹雪の湖畔で罠にかかっていた鶴を助けたその夜、道に迷ったという美しい娘『ゆう』が、一夜の宿を求めて訪ねてきました。夜も更け、かん助と”約束”を交わしたゆうは機織りの前に・・・
翌朝、七色に輝く織物をお礼にと差し出すゆう。しかし吾作は、褒美を目当てに、
その織物を代官所へ持っていってしまいます。強欲な代官に、もう一枚持ってこないと
打ち首にすると詰め寄られ、吾作はゆうに、もう一度機を織るように頼みます。
床に伏したまでも織り上げたゆう。しかし、代官はこれから毎日織ってくるように
命じたのです。ゆうの身を案じたがん助は、「逃げろ」と叫びます。それを知った
代官は怒り、三人を牢屋に入れてしまいました。
三人を助ける為に戻ってきたゆうは、最後の力を振り絞って機を織ります。
”機を織る姿を絶対に見ない”という”約束”をして。
その”約束が”代官に破られた時、そこにいたのは・・・・一羽の鶴でした。
自らの羽を布に織り込み、まだらになった翼で、ゆうはみんなの心の中に
いくつ物やさしさを残して、夕日の中に消えて行くのでした。